[医務室の混雑は食事時になれば引く。
どのみち空腹程度で動ける軽傷の患者が殆どで、
軽傷を放置して悪化する者が後で出るのが常のパターン。
脚や腕を切断した記憶は未だ生々しく残る。
傷を膿ませて切断、戦闘の最中に再起不能となり切断、
各々の理由は様々だが後で健診でもするか――
そんな思考で去るピスティオを見送り、>>147
やがて静かとなった医務室の片付けをする事暫し。
清潔な空間が戻って来て息を付く。
食事時は大いに過ぎたがまだ空腹を訴える程ではなく、
――それに、今日は卵は無いだろうと予想して。
医務室を仕切ってスペースを作った保管庫の扉を開く。
スカウトされ乗船して早々、
医務室の改造を行った際には船長に呆れられたが、
この船の船大工は優秀らしく丈夫な壁を作ってくれた。
つまりは個室のようなものが出来上がっている]
(197) 2019/03/13(Wed) 22時頃