[朝、いつもと同じ時間に目覚めた。
六嶋が書庫に向かう時間は、まだ施設内の起床の気配も薄く、誰にも会わずに目的の場所へと至った。それはいつもと変わりない朝だった。
静まった部屋に入り、まず真っ先に昨日ワレンチナに指し示された本棚を見ると>>17、言葉どおりに一枚のメモが貼ってあった>>52。]
ゆみへの後…ヤッパにて首を掻き切り…一体あのひとどんな本読んでんの!?
[昨日はスイーツで今日はまた物騒な単語が並ぶ。兎も角も、今日もワレンチナが来る前に、調べ終えてデスクの上に残しておこうと、あちら、こちら、取っ掛かりのない言葉をそれでも手掛かりに、幾冊かの辞書やそれらしき本を積む。時間が余れば、初野が昨日持っていた本を探すのもいいだろう。
何処かしらから、常ならぬ騒ぎが聴こえてきたなら、辞書の中の単語を追うその顔を上げたかもしれない。]**
(1) 2017/04/04(Tue) 01時頃