―― 廊下 ――
……真意>>85、だなんて。
[そんな大仰なものは持っていない。
八重さんの疑問>>86も、わたしにとっては最早普通のこと。ケーキであっても、フォークへ成り果てることはあるんだと、わたし自信が示している。
イワコノフさんも八重さんも、どうしてそんな事を聞くんだろうって、伊島さんの血に塗れた唇をたわめて苦笑する]
わたし、あくまでケーキとして、来ていましたから。
[あの男は、ひとりを連れて行く用意しかしていなくて。あの子だけを連れて――わたしの代わりには、散らばった荷物の中から、わたしの生徒手帳を連れて行った。もう一度、わたしを見つけられるように。
わたしを学校の中に“囲っていた”両親と、事件を増やしたくない学校は、直ぐさまわたしにここを教えた]
[食の細くなった私に、手料理の味を、確かめることもなく]
(117) 2017/04/07(Fri) 23時半頃