244 原罪の伽藍テーブル
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
[こつん、と扉の一つを叩いた。 彼がそこにいるかはわからないが、きっといるなら返事をくれるだろうと思って。
「冗談だよ」と笑って終いになった、話の続きをしようと思った。 「どっちもやだ」>>2:214なんてそんなの]
無理だよ。 選ばなきゃ だってもう、始まっちゃったんだから
始めた人が悪いんだから 俺の、 せいじゃない
[自分に言い聞かせた言葉は、廊下に空しく響いたか。 それとも誰かの耳に届いたか]
(2) 2017/04/06(Thu) 01時頃
|
|
[なんでもひとつ願いを叶えよう。 そんな言葉、絵本でだってもはや古典でしか見ないだろう。
もしそんなことを言われたらきっと裏がある。 そんな風に、きちんと正してくれる存在が、その時彼の傍にいれば――あるいは、運命は変わっていたのかもしれない。
血に染まる部屋。 食事の仕方を知らない幼子のように、口元、首筋、襟までだらしなく赤く汚した存在がそこにある。 何処かで潰れたケーキの香りは届かずに、きっと初めて"本当の笑み"を彼に向けた]
ありがとう ………ごちそうさま
[本当の気持ちを、食卓に捧げた**]
(13) 2017/04/06(Thu) 02時半頃
|
|
[廊下に流れ出した目印は、ほんの少しの染みのようだったけれど、ケーキにはきっとただの血臭にしか感じられないだろうそれが、何よりの証左。
語りかける声にすぐには答えず、智秋は口元を手で拭った。 鏡を見なくても、それがもっと酷い結果になったことがわかって、少し笑った。
智秋には、六川の言葉の全てを理解することは出来なかった。 けれどきっと、悲しいのだろうと思った。
仲が良い人が死んだら、悲しいものだ。 そういうものだから。 そのはずだから。 六川の何が欠けているかは知らないけれど、きっと心のそういう部分は「普通」なんだろう、そう思って]
(24) 2017/04/06(Thu) 21時頃
|
|
ははっ は、 ずるいかぁ
[立ち上がると、膝上にのっていた欠片が落ちて水音を立てた。 扉に歩みより、こん、と音をたてて額をくっつける]
ねぇ、 六川せんせい
[彼は智秋がいることを予想していただろうか。 過った思考は、意味のないことだと、自分でも見えない笑みの紛れて消えていった]
自分が死ぬのと、誰かが死ぬの、 ……どっちが、マシですか?
六川さんの「本当」の気持ち、って どれ?
[談話室で聞いた数々が、全部本当とは思えなかった。 もし偽りない言葉だったら(仮にそれが、思い込みであったとしても)それこそずるいと思った]
(27) 2017/04/06(Thu) 21時頃
|
|
いいよ、開けても
[最後の選択は彼に委ねる。 鍵なんてかかってない。この扉は、ただ隔てるだけの板で、障害になんてなりやしない。 開けばそこには、犀川の部屋にあったと同じような、食べ残し。 否、それよりも契られた欠片の量の多さに、血臭も、凄惨さも増していようか。 初めての食事に我を忘れても、フォークはただ、味覚が違うだけの人間。その胃袋には限界があった。
命を落としたケーキ――ギリアンが抵抗し智秋を傷つけていたとして、赤に塗れた様では、きっと分かりづらかっただろう]
(29) 2017/04/06(Thu) 21時半頃
|
|
[智秋はフォークとしてあまりに未熟だった。 自分を偽るを知らず、ケーキの味を(本当の意味では)知らず。
腹を満たせばそれで満足。 ならもう、あとはどうなってもいい。 そんな気持ちと、
ただ食事をしただけ。何も悪いことはしていない。 そんな気持ちと、
人を殺してしまったという、気持ちと、]
(31) 2017/04/06(Thu) 22時頃
|
|
[だから笑う。 はりつけた笑みは、言ってみればただ顔の筋肉を動かしただけだから、血にまみれていても、それはいつもの顔。
それが初野智秋の「普通」なのだから]
(32) 2017/04/06(Thu) 22時半頃
|
|
大人だね、六川さん
人のことなんて気にしなくていーよ それとも ……それによって答えが変わるの?
[どっちもやだ、と言ったギリアンが子供なわけではない。 自己中心だと言うのでもない。 きっと誰にとってでも、「やだ」とまっすぐ言えるのが羨ましいだけ。 「寂しい」と言った六川の声>>37が羨ましいだけ]
(47) 2017/04/06(Thu) 23時頃
|
|
[六川の「本当の気持ち」は痛くて、甘くて、少し苦かった。 口の周りを舐めれば、乾いていない新鮮な甘みがそこにはあって、思わず小さな笑い声が漏れた。
入ってきた六川の表情が読めなかった。 どんな感情を抱いているのか、まったく分からなかった。 元からわかってないのかもしれない。 想像していただけかもしれない。 食べられる野菜や動物がどう思ってるかなんて、そんなの捕食者の妄想でしかないんだから。だから、きっとそれと同じ]
(49) 2017/04/06(Thu) 23時頃
|
|
うん、 すごく甘かった
今まで食べた何より、美味しかった
[だから張り付けた笑顔を向ける。 表情がわからないから、これもただの真似事だ。 人の真似事。 ケーキの、真似事]
ねえ、 ギリアンは「どっちもやだ」って言ったよ。
……六川さんは、どっちがマシ?
自分が死ぬのと、 ……俺が、死ぬのと
[問いかけの言葉はすり替えられ、 赤くそまった指先は、薄桃色とは言えなくなったカーディガンを伴って、六川にそっと、伸ばされた*]
(50) 2017/04/06(Thu) 23時頃
|
|
そうかなぁ ………そうかなぁ
[秤にかけるべきではない。 そんな言葉に、もうよくわからなくなって首を傾げた。 伸ばした指の理由もわからなくて、 (動いている人に触れたくて) 簡単に掴まれた手は、六川の望むまま、修道服に押し付けられる]
そうかもしれない ……わからない
[布の向こうに鼓動があった。 みっしり詰まった人の身体。 ふわふわの、スポンジみたいな。 きっと六川はギリアンと全く違った味がするだろう]
(63) 2017/04/07(Fri) 00時半頃
|
|
[知らず深く吸い込んでいた息に、頭の中は甘い香りでいっぱいになる。空腹だったら噛みついていたかもしれない。 ギリアンが美味しかったなら、六川だってきっと美味しい。
ケーキだから。
好きな人だから。
思いついた理由があまりにおかしくて 笑おうとしたら既に笑顔は顔に張り付いていた]
(64) 2017/04/07(Fri) 00時半頃
|
|
でもさ。俺、死ねって言われるかと思った ……変なの
怒らないの? 殴らないの?
殺さないの?
[修道服を強く掴む。 痛みを与えることを恐れない遠慮のなさで、 伸ばされた腕の分だけあった二人の間を一歩詰めた]
………もしかして先生、 ギリアンのことそんなに、 好きじゃなかった?
(65) 2017/04/07(Fri) 00時半頃
|
|
[六川の目を覗き込むように顔も近づければ、甘い香りが強くなる。 咥内に滲み出た唾液を飲み込む。 そのままなら、そっと舌を伸ばして頬を舐めるくらいのことはしたかもしれない。―――唾を飲み込むのと同じだ。
腹いっぱいの重たげな胃を抱えて、 それでも乾いた喉は甘さを求める。
彼が何かになりないのなら、食べてみるのもいいかもしれない。 そうしたらきっと、真にケーキになれるのだから**]
(70) 2017/04/07(Fri) 00時半頃
|
|
[「手が止まる」「殺めよおうとした手が」 彼が言うのは、六川自身のことだろうとわかるのに、 智秋の頭に浮かんだのは、この部屋で違う、二人きりだったこと。
体躯の違うギリアンを食べたくせに、智秋は何一つ傷ついていない。ギリアンがケーキとしての生を甘んじたとは思っていない。 その真意はわからないけれど――――
きっと、彼ら二人は似ている。 それが酷く羨ましくて、羨ましいと思う気持ちからも目を逸らしたくて、わざと喉の渇きに意識を傾けた。甘い香りに酔おうとした]
(95) 2017/04/07(Fri) 22時頃
|
|
[六川の頬は、なめらかな生クリームのようだった。 純粋な甘い香りに、きっと同時に頬を緩ませた]
古代ローマ人は、 そんなに食いしん坊だったわけ?
[殴られても、殺されても、理不尽ではない。 そんな状況で、食欲のためだけに触れあったのに、不思議だった。杖の落ちる音がして、ふわりとした甘い香りに全身を包まれる]
なんで逃げないの
逃げないと食べるよ ………甘いものは別腹だし
[今か、後かはわからないけれど、 やっぱり食べようと決めた。 六川を食べるなら自分じゃなくちゃいけない。 彼らケーキがもう一人のフォークに気付いているかはわからないけれど、渡せない。 ギリアンを食べた自分が、六川を食べなくちゃ行けない。 思いついたその考えに、智秋は六川の腕の中で小さく声をあげて笑い]
(96) 2017/04/07(Fri) 22時頃
|
|
そっか、 俺が六川さんを食べて 春になったら野菜を植えれば―――…
約束、守れるね
[顔をあげて、満面の笑みを見せた。 それがいい。そうしよう。 今でなくてもいい、後でもいいし明日でもいいけど、 でも、六川の気が変わったら嫌だ。 逃げないと言っているのは、今の気分だけだろうし。 野菜の植え方でも聞いてみようか。 それともおやつに指一本くらい強請って、それを口の中で転がしながら一眠りしたっていい。 良い香りに包まれたこの部屋のベッドなら、この1年で一番の眠りにつけるはずだから*]
(97) 2017/04/07(Fri) 22時頃
|
|
やだなー 吐き出したりしないよ
[もし吐いてしまったら、床だろうが舌を這わせて全部舐めとろう。 きっと胃液を少しでも含んだ肉は、甘いだけじゃなくなっていて、それはとても似合うと思った。
試したいわけじゃないけれど、否定の言葉を待っているのは、言われてみれば「本当」のようで、何も言えない。 自身で気づけなかった本当を指摘してくれる六川は、やっぱり「せんせい」のようだった。せんせい。自分に何かを教えてくれる人。じゃああの人も先生だろうか。いちごジャムのような甘酸っぱい香りを思い出す]
(108) 2017/04/07(Fri) 23時頃
|
|
[六川の言葉は結婚の誓いのようで 髪を撫でる仕草は親のようで 落とされた囁きと口づけは睦言のようだった]
怯えてないよ、 ただ ……悪いかな、って
[こうして慰められるのは、腹の中にいるギリアンだったろうに。 可哀想なこども。 可哀想ぶることも知らず、ただ純粋で、だからこそ哀れなこども。 美味しかった、ありがとう。 そっと腹を撫でて、笑って、顔をあげた]
じゃあ、 こっち、来て
[食べ残しの多くは床に転がっているから、六川が部屋の奥へと足を進めれば、全てをよけることは出来ないだろう。 ベッドの隅には、手か足かもわからないがどこかの指が転がっていた。それを気にせずに、隣に座って、と先に腰を下ろして智秋は比較的綺麗な場所をとん、と叩いた]
(110) 2017/04/07(Fri) 23時半頃
|
|
一緒に、寝てくれる?
[甘さに包まれながら寝たかった。 どんな飲み物より素晴らしい血を啜って喉を潤したかった。
ただ眠りたいのも嘘じゃないけれど、きっと我慢は出来ないだろう。座ってくれたら、――あるいは促すように手をとって、その爪の先へと唇を押し付けて、
思い切り噛みつけば指の一本くらい、口の中に転がるだろう。 咄嗟に引かれれば爪だけで済むだろうが、それでもいい。 柔らかい爪は、ケーキを飾る飴細工なのだから*]
(111) 2017/04/07(Fri) 23時半頃
|
|
[偽物でいて、本物である気がした。 六川の笑みは、その瞳は、あの時見たギリアンの瞳とは違っていた。自分の行く末を自ら決める(ことが出来ると思い込んでいる)大人の目。
それがなんだか、嫌で。 それがなんだか、たまらなく美味しそうで。
思い切り噛み切った指を口の中で転がした。 そのふっくらとした食感にマシュマロを思い出して、鼻の奥がつんとする。それを自分にも誤魔化したくて、わざと音をたてて、急いで指を咀嚼し、飲み込んだ]
(138) 2017/04/08(Sat) 01時頃
|
|
ん、 美味しい
六川さんは生クリームだね
[ベッドに横たわる六川を見下ろす。 血に縋る彼は、どこからどう見てもただの人なのに、 けれど同じように、美味しそうにしか見えない]
嬉しい? ……俺に、食べられるのが?
[ギリアンを支えていたベッドだ。 二人並んで転がっても、広くはないもののなんとか耐えられる。 一緒に昼寝をするみたいに顔を覗き込んで]
(139) 2017/04/08(Sat) 01時頃
|
|
[羨ましかった。 食べられようとているのに、穏やかな表情を浮かべられるのが。
死した先にも希望を見出しているのが、彼を食べる自分にも救いであったはずなのに、理不尽だと怒りすらわいてくる]
(140) 2017/04/08(Sat) 01時頃
|
|
ずるいよ
[けれど口から出たのは、拗ねた子供のような声。 頭を撫でるその感触に胸が重くなる]
ずるいな、 六川さんは
[一本欠けた右手をとる。 今度は指じゃなくて、 手首へ。 脈打つ血管に、舐めるでなく口をつけた]
(142) 2017/04/08(Sat) 01時頃
|
|
――…いただきます
[こうしてまた、ひとつになれる。 いつか花を植えよう、野菜を植えよう。 叶わないことを予感しながら、やっぱり彼に向けたのは
笑顔だった*]
(144) 2017/04/08(Sat) 01時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
5日目
6日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る