252 Survivor's Guilt 未亡の民と永遠の呪い
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─前夜─
[ネルスと別れ、ドナルドへ連絡した狩人小屋の整理のため、小屋を訪れる。>>3:129待っていた弟へ、ひとつひとつ指示を出していけばちゃんと把握するのだから、文字を覚えられないほど記憶力に難があるわけではないはずなのだが。 得意不得意というのはあるものだ。
受け取ったランタンで道を照らしていると、]
……? ああ。わかった。
[珍しく、歯切れの悪い物言いだった。 セレストと何かあったのかもしれない。]
不安なことがあるなら、言うんだぞ。
[思えば、小さな頼みならともかく、悩みの相談はあまり受けていない気がする。あまり頼れる兄ではなかったのも確かだろうが、この流行期という中で弟が苦しみをため込んでいるとしたら、何か力になりたかった。*]
(14) 2018/03/15(Thu) 08時頃
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─翌朝─
[どんなに気が重くとも朝は来る。 流行期はもう収束してくれるのか、もう少し続くのか。 カトリーナは。ネルスは、希望を手にできたのか。
悩みは尽きず、けれどやるべきことは変わらない。村の他の何が麻痺したとて、薬づくりだけは確実に行われなければならない。]
…… え?
[けれど。 目覚めた朝いちばん、カーテンを開いたその手に、色濃い何かが見えてしまっては、思わず呼吸が止まる。
どくん。どくん。 心臓が、痛い。 嘘だろう。]
(16) 2018/03/15(Thu) 08時頃
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どうして ……っ!!
[悲鳴を喉の奥で必死でかみ殺す。 他人に知られてしまえば、それを認めるようで。 おかしい。そんなはずはない。 だって、この家は、ブローリンの家なのに。
素早く着替え、採集用の手袋をしてしまえば、それはすっかり隠れてしまう。誰にも見えない。誰にも。だって、何もないはずなのだ。]
……っは、 はぁ……!
[息苦しい。 顔色はきっと、酷いことになっている。 何人の村の仲間を亡くしても、悲しいことだと言いながら遠かったものが、目の前で男の首を絞めていた。
何でもないとふるまいたくて、予定通りネルスの家へ向かうのだけれど。*]
(17) 2018/03/15(Thu) 08時頃
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─ネルスの家─
[鍵はかかっていなかった。不用心なことだ。こんな村で、泥棒もなにもそりゃあ、あんまりないだろうけど。]
……ちゃんとベッドに入らないと、駄目じゃないか。 風邪を、ひくよ。
[>>3:142彼は作業台で眠っていた。 ギリギリまで取り組んでいたのだろう。 きちんと眠れず、薬が効かなかったらするんだ、なんて、わざわざ言うまでもない。]
そうか。……ネルス、きみもか。
[ベッドへ運ぼうと、触れた肩は冷たかった。 迷ってから、掛布団を持ってきて、背中を覆うようにかけてやる。 これが何になるなんて、知らない。わからない。 色を変えた痣の手を、ぎりりと握りしめて。]
(27) 2018/03/15(Thu) 09時半頃
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これが、図案の完成品、かな。 ……カトリーナへ、届けるよ。ちゃんと。
[残された図案を彫り込む人は、もういないけれど。 別れがまた、胸を締め付ける。 どうして涙が出ないのか、苦しさだけが腹の底へ澱んでいく。
結局、最後までフィリップのことは知らないままだったろうか。 ドナルドも何も言わなかった。 粗野にふるまっているように見えて、彼は本当はやさしい奴だから。]
お疲れ様。
[図案を手に、ネルスの家を出る。
また、希望を手にできず逝ってしまった。 自分も? ──触れた冷たさが背中から忍び寄るようで、震えて、]
(28) 2018/03/15(Thu) 09時半頃
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っ!!
[挨拶がオーレリアの声だと気づくのに、一瞬間があった。 聞こえた声に弾かれたように顔を上げ、肩を強張らせる。 やがて、それが見知った幼馴染だと気づいて、ゆっくり息を吐いた。]
あ、あ。おはよう、リア。
[彼女がここへ顔を出した理由は。 考えて、ためらいながら告げる。 敏感な彼女なら、きっと、わかってしまうだろうが*]
ネルスは……眠ってる。
(29) 2018/03/15(Thu) 09時半頃
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以前の通りなら……あと、2,3日くらい、かな。 ……早く終わってくれるに、こしたことは、ないんだけど。 ありがとう。
[ぎり。痛いくらいに手を握る。 何でもない。こんなの、ただの見間違い。]
……リア。 リアは、大丈夫?
[家族を亡くし、今回またたくさんの友人を、弟のようにかわいがっていた人々を亡くした幼馴染。涙こそ流さないけれど、胸を痛めていないはずがない。
たくさん亡くして、孤独になっていった彼女を。 自分も、また、置いていくなんて。 ない。ありえない。そんなこと、あるはずない。]
(34) 2018/03/15(Thu) 13時頃
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これ、ネルスが描いてくれたんだ。 フィリップとカトリーナのお祝いに、飾り彫りのお皿をお願いしようと思ってて、その図案でね。 ……せめて、カトリーナにこれを届けてあげようと思って。
[口調は普段よりずっと早い。 気づかれないように。彼女の前から、早く立ち去りたい。
悲しませたくない。 幸せでいてほしい。
カトリーナに起きていた悲劇は、まだ知らず。]
(35) 2018/03/15(Thu) 13時頃
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[今日の雰囲気。 触れられて、ぎくりと震える。 隠せたろうか。わからない。]
……だい、じょうぶ。 大丈夫だよ。大丈夫。 ちょっと、疲れてるんだ。
[それだけと、自分にも言い聞かせる。]
ちょ、っと、まって。 眠った、って、 持っていくって、どういうこと?
[告げられたカトリーナの話題の違和感に、思わず聞き直す。教えられ、図案を取り落としそうになった。]
(40) 2018/03/15(Thu) 15時半頃
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っ、カトリーナへ、これ、届けてくる。
[紙を握り直し、村道へ足を運ぶ。 オーレリアに、顔を見せられない。 サイモン、フィリップ、カトリーナ、ネルス。 次々と友達を失う彼女へ、自分まで亡くす可能性を教えたくなくて。
瞬間、カトリーナの一言が頭によみがえった。 振り向いて、声を張り上げる。]
(41) 2018/03/15(Thu) 15時半頃
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リア! 明日、あした、きみに話したいことがある!
[明日。明日を、無事に迎えて。そうして。 ああ、手袋をしていて本当によかった。
走って、クロックフォードの家へ向かった。*]
(42) 2018/03/15(Thu) 15時半頃
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─クロックフォード家─
[扉を開けてくれたのはパティだった。 負けず劣らず顔色の悪い彼女へ、手土産の次第を説明すると、部屋へ入れてもらうことができた。 ……本当なら、この年頃の女性の部屋へ入るのは、フィリップだけになるはずだったのに。 思うほどに、胸が苦しい。]
ネルスに、きみと、……フィリップの、結婚祝いを頼んだんだ。マルクトと、花の柄なんだよ。 ……見えるかな。気に入ってくれるかな。
[ぽつりぽつり、話しかける。 返事はもちろん、ない。]
そこに、フィリップはいるかい。 ……夫婦、一緒に、いられてるかな……。
[もう、分かたれることなく、ずっと一緒にいられているのだろうか。あんなに派手に宣言してからおいて行ったことをカトリーナは責めているだろうか。 わからない。
きれいに着飾り、静かに眠るカトリーナを見ていられなくて、ベッドのサイドテーブルへ図案を置き、挨拶は手短に家を辞した。]
(45) 2018/03/15(Thu) 16時頃
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─魔女の家─
[ブローリン家の一員であるおかげで、魔女の家に疑われず訪れることができる。誰にも知られたくなかった。 誰も泣かせたくなかった。]
ワンダさん。これ、追加の素材です。 それから、……
おれの分の薬を、お願いします。
[声が震えた。 こちらを見やる魔女へ、手袋を外して見せる。 何も言われないことに、ひどくほっとして、同時に苛立たしかった。]
どうして、でしょうね。ブローリンの家は……発症なんて、ほとんど、してこなかったのに。 してこなかったから、父も、母もいます。ドン……弟のドナルドだって、びっくりするくらい元気です。 だから、……だから薬については、心配いりません。
(48) 2018/03/15(Thu) 18時半頃
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……おかしいですよね。 ブローリンなのに……
[魔女が何も言わないのをいいことに、いや、止めてくれないから、言葉が止められない。止まらない。]
弟が羨ましいなんて、おかしいですよね。 だって、希望の薬を飲むんですから、呪いは治って、明日には痣も消えて、元気になるはずで、
[震えが止まらない。 差し出される杯を受け取りこそしたものの、躊躇して、]
(49) 2018/03/15(Thu) 18時半頃
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ねえ!!元気になりますよね!! だって、希望なんですよね!! っ大丈夫なんですよねそう言ってくださいよ!!
(50) 2018/03/15(Thu) 18時半頃
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……ごめんなさい。 わかってます。大丈夫です。 ちゃんと飲みます。大丈夫、なんです。
[大丈夫、じゃないといけない。 オーレリアにも、そう言ったのだから。 明日を迎えるのだから。
目をつむって一気に飲み干したそれは、毒のように苦かった。*]
(51) 2018/03/15(Thu) 18時半頃
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ブローリンは、オーレリアとの約束を思い、吐き気を耐えた。
2018/03/15(Thu) 18時半頃
ブローリンは、ドナルドのことを心配している。
2018/03/15(Thu) 20時半頃
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─ブローリン家─
[机に向かって、何事かを書き付けていた。 何かに集中していないと、狂ってしまいそうだった。 大丈夫。大丈夫。 根拠のないそれを繰り返す。
ただ、もし何か自分に起こったとしたら。 誰かに伝えておくならと、浮かんだのは弟、ドナルドしかいなかった。]
(62) 2018/03/15(Thu) 21時半頃
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……ドン。 何って、ちょっと、メモを。
[弟の声に、体を固くする。]
ちょうど、よかった。 お前に、話したいことがあったんだ。
[ちらり、周りを見て、両親がいないことを確認して。 採集用の手袋を脱ぎ、"黒い痣"を見せた。]
……薬はもう、飲んだ。 ただ、もしかすることがあるかもだから…… 悪いけど、文字、頑張って覚えてほしい。
[冗談ぽく言おうとした。笑えない。]
(69) 2018/03/15(Thu) 22時半頃
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[悪態どころか、悪口雑言、一撃もらうまで覚悟した。もっと早く伝えることだってできたのに、ギリギリまで逃げていた。 けれど、]
…… なん だよ、それ…… なんで、 なんで、おまえまで……?
[弟のそれまで染まっていることなど、誰が想像したろうか。 思わず両手でその手をつかむが、袖でこすっても色は変わらない。]
なんで、っくそ……!
[何を恨めばいい。何を叫べばいい。わからない。 どうしてこんなときにまで、涙も出ないのか。]
(73) 2018/03/15(Thu) 22時半頃
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[弟の手を取り落とし、顔を伏せる。 震える肩で息を繰り返し、かみしめた唇からは鉄の味がした。]
……誰かに、もう、言ったのか。それ。 ……お前、薬は?
(75) 2018/03/15(Thu) 23時頃
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何言ってるんだおまえバカか!?
[叫んだ。腸が煮えくり返った。]
おまえがおれの分まで死ぬだ!?ふざけるな!! 出来なんかしるか、おまえのほうがおれよりよっぽど、体が強くてみんなに慕われててそれで、それで……っ!
明日起きるさ起きてやるさ、おれは死なない、死ねない、おまえもそうじゃないのか!?死んでいいなんていうなよこのバカ!!
[詰め寄ってきた弟の首根っこつかんで。]
生きろ!!生きるんだよ、薬なんだ希望なんだ、死なない、ブローリンは誰も死なないんだよ!!
[そうであってくれと、願望に過ぎないとわかっていて。]
(80) 2018/03/15(Thu) 23時頃
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……ああ、くそっ……
[手を放し、]
……おれは、ワンダさんに、だけ。 おまえにだけ、言っとこうと思ったんだ。 だって、生きるんだ。 わざわざ、連絡なんか、いらないだろ……
[あまりにも、声は弱弱しい。]
……なんだよ。セレストと、仲直り、したんだな。 ……よかった、じゃないか……
(82) 2018/03/15(Thu) 23時頃
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救いようがないほど悪いわバカ!! 一度生きられたならその命大事にしろよお前が必要なやつがいるだろ少なくともおれだってお前が必要なんだよ!!お前死なせておれが生きて喜ぶとでも思ったのか感謝もしねえよ誰かを犠牲に生きてられるなら薬なんて飲まなかった!!!
[ああ、言ってしまった。 薬を否定するようなこと、絶対言ってはいけなかったのに。
ちくしょう、喉も胸も、頭も痛い。]
……ひとりで生きたって仕方ないだろ。 置いて行かれて、生き残って……大事な人、亡くして……
[脳裏に浮かぶ、親を亡くした何人もの顔、かお。 最後に残された、あの子。]
(87) 2018/03/15(Thu) 23時半頃
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……ばかやろう。
[どんなに叫んでも、変わらない。男と弟は発症した。 薬を飲んで生きられるかは、誰にもわからない。
力をなくした男の目の前から、弟は去って行った。*]
(89) 2018/03/15(Thu) 23時半頃
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─メモ─
[結局、メモは捨てられることはなかった。
男のベッドのサイドテーブルに残された、一つは資料だ。 希望の薬の材料になる植物がどれで、どこに生えていて、どのように採集する必要があるかが描かれている。
もう一つは、メモである。台詞のメモだ。 本番で言いたいことをうまく言うための台本だ。]
(90) 2018/03/15(Thu) 23時半頃
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『おれは、オーレリアには誰より幸せになってほしいと思います。もし、オーレリアがおれにもそう思ってくれるなら、おれはこれから先もずっと、オーレリアのそばにいたいです。
そういう目でおれを見たことがないでしょうから、まずは、おれとお付き合いしてください。そして、いいなと思ってくれたら、オーレリアと家族になりたいです。
おれはブローリンですから、呪いには負けない家系です。 実は昨日発症してワンダさんの薬を飲んだのですが、この通り元気になりました。おそろいの痣がなくなったのは少し残念ですが。 オーレリアもブローリンになることで、呪いには負けない体になると思います。きっとそうです。
おれはオーレリアが見送らなくてもいいような、 オーレリアを泣かせなくて済むような、 安心してそばにいられる家族になりたいのです。
誰より近くで、きみを守らせてください。
オーレリアが好きです。**』
(91) 2018/03/15(Thu) 23時半頃
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