244 原罪の伽藍テーブル
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―― 廊下 ――
[遠くから掛けられた、先程見た時は絶えていたはずの、声。見上げれば、フードは純白の、汚れを知らぬ姿に戻っていて――良いことだと、眦を細めた]
[伊島さんが、藤也くんを傷つけたのだと、知ってはいるけれど。伊島さんは、香るものを恐がり、怒って見せるほうが、きっと地なんだろうと思っていたから]
伊島――さん。
こんにちは。
ごめんなさい。笑っていて、気付くの、遅れてしまって。
[お腹を押さえる手は離さず、伸ばされた手も掴まずに、傷を晒してしまわないように。少しばかり、壁に体重を預けて、息を吐く。
――でも、伊島さんが次に告げた言葉は、藤也くんを裂いた感触を思い出させるもの。どうして伊島さんがって、一度目を見開いて、探す訳を考えた]
[同じ様に、どこかにいるかもしれない藤也くんに、届けてあげるのだろう。
――そうして自分に納得をあげるまで、暫し、時間を掛けたあと]
……藤也くんの鋏なら、
わたしの、ここに。
[そう呟いて、片手の指先を喉元へ。鎖骨の間、何かの突き立った痕残るそこを示し、一度背後へ視線をやれば、仄かに甘い――彼女にとっては鉄錆の――香り立つ物陰に、“捜し物”があることは伝わるでしょう。
わたしの身体が、どういう状態であるかも]
でも、あちらは
色々と……見えてしまっているから。
何なら、わたしが取ってきましょうか。
[かたくなに離さない片腕。
鎖骨から続く傷。
――藤也くんに渡すのは、お願いしますけれど。そう伝えて、こちらを向いている、彼女の瞳を覗き込む]*
そうだね、 皆狂ったら一緒だよね
君とか、 俺とかはさ ……元からだしさ
[いつみても肉叢は幸せそうだった。
今は「すっごく幸せ」ではないみたいだけれど、
自分が食べなくても、彼の最期が楽しかったなら良かった、狂っているようでも純粋にそう思えた]
うん、 あっけなかったな
こうして終わってから思い起こせるのが不思議だけど
[殺すのも、殺されるのも
食べるのも、食べられず終わるのも、
あっという間に通り過ぎただけだった]
………楽しい?
[そういえば、彼もいつも笑っていた。
血まみれで、いつもいちごジャムみたいな香りをさせて
にこにこと幸せそうに笑っていた。
感覚が戻ってきたら、食べることも出来るのだろうか。
けれどそこがもし地獄なら、
食べることも、食べられることも、
自分たちが望むことはきっと、取り上げられるに違いない。
信じてもないのに、空を見上げる肉叢の横顔を見ながらそんなことを考えていた]
楽しかった?
[今と、そして生きていた時。
智秋の顔は笑みを形作らず、そのうちに視線を生者に戻して、返事を待つでなく、彼らの行く末を見守っていた**]
[そうして、伊島さんと話しているうちに、ふと気付く。
――香りが。わたしのものが一番濃くて、学生服に藤也くんの残り香、伊島さんのものはほとんど香らない――それだけのはずだったのに、少しばかり、違和感のように混ざりこむものが、あるような、気が]
……伊島、さん。
あの、他にも誰か――死んでいったのですか?
[呉羽さんが始めて、藤也くんが殺して、わたしが食べて――その他にもどこかで同じ事が起きていた可能性に、はじめて思い至って。どこかよそから来た筈の彼女に、少しの動揺滲む声で、問いかけた]*
[繕いの言葉を口にする壇に、さきほどまでの笑顔はもうなくなっていたか。
肉叢を切り刻んでいた時のような、異質のなにか――その時南にもたしかにあったようななにかは、身を潜めたように見えるけれど
『それ』を差し出すように背を向ける彼女からは()、まだ、否定してはいけないような、においを感じる。
ここに来て感じなくなったもの、それと同時に、失いかけていたもの。
恐怖を、見たくなくて、目をそらす。
こんな状態でも壇は話をしているというのに、においに、吐き気をもよおしてえづいた。
満たされたはずじゃなかったのか。壇も、肉叢も。
それなのに欠けたものがすぐそこにある。
近づいて、そっと指先を動かそうとして、思いとどまる。
だって、そんなことをしたら]
壇さんは、大丈夫なんですか?
[こんなに血が出ているのに。生きているのと変わりないくらい、においまでするのに。
彼女が生きているかどうなのか、そんなことすら考えられなくなるほど生々しいものがそこにある]
[『したくない』と、口にしようとするより早く、
壇の言葉()に挑発されるように、奪い取るように、手を伸ばす*]
あ 笑ってる
楽しい話、してるんですかね。どんな時も、楽しいことは大切って
よく、聞きますから。なんだって、楽しめるのが良いみたいで。
[空から、また、話す二人へと視線を戻せば
そちらを指さして、くすり、くすり。]
つまんなくって、 でも、楽しくって
死んだら、また、つまんないに戻ったから
次は、また 楽しい、が 来てほしいですね。
[苦痛を与えるというならば
望むような痛みなんて、ないだろうに
湧き上がる思考を、そのまま言葉に乗せただけ。
見守る、と 言うには
随分と穏やかさに欠ける眼差しが
正者をじっと じぃ、っと。*]
[鋏は奪い取れたかとれなかったか、伸ばした指先が届かなかったなら、動きを止めて彼女を見る。
届いたなら力をこめて、勢いのまま引き抜こうとしてしまっていただろう。
問い()にわずかに気をやって、震える声で答える]
いますよ――たくさん
六川さんもギリアンさんも、智秋君も
……たぶん、六嶋さんも
[六川さんとギリアンさんはたぶん、智秋君に、と付け足して、]
あとの人は、きっと無事です
私が見た限りになってしまいますが
[ざわめいた瞳の波は落ち着けて、そう返した*]
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