244 原罪の伽藍テーブル
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マユミ! 今日がお前の命日だ!
2017/04/09(Sun) 01時半頃
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どうして。
……どうしてかな。
どうしてだと思う? 檀さん。
[疑問符に、ぽつり、疑問符で返す。 その口調は常の男と変わらず穏やかで、 ただ声の底と口元に在る色が、愉悦の色が、明確に異なっていた。鋏を持つ彼女の手、それに温度のない左手を柔らかく重ねる。そのまま、細い手首を握り込むように掴んで]
(*0) 2017/04/09(Sun) 14時半頃
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犀川君が、気付いてしまいそうだったから。
犀川君が、美味しそうだったから。
……いや。 そうだな、……そう、……
――僕がフォークだから。 ――僕がフォークで、君達が、ケーキだったから。
それ以上の理由なんて、ないのかもしれない。 ないんじゃないかなあ。 だって、そういうものなんだから。 そうでしょう? 「ケーキ」と、「フォーク」はさ。
(*1) 2017/04/09(Sun) 14時半頃
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ねえ。
……それでも君はさ。 「普通」じゃない君は、君には、 別の答えがあるのかもしれないけれど。 どうだろうね?
[目を細める。口付けようとするかのように、手首を引き寄せ、その背にもう片手を回し、引き寄せて、彼女の肩口、首筋へと顔を沈めた。ぎり、と、手首を掴む手に、それが折れる程に――折れずとも、少なくとも、鋏を取り落としはしただろうか――強く力を込める。 そのやはり細い首筋に唇を寄せ、舌先をなぞらせる。――爽やかな、杏仁のような、甘い匂いと、味。それに笑みを深めながら、犬歯を立てるように、噛み付いた*]
(*2) 2017/04/09(Sun) 14時半頃
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[首筋に噛み付き、そのまま皮膚を、肉を、破り、半ば潰すように裂いていく。溢れ出す熱く甘い液体が口の中を満たし、喉を下る。 飛沫が口元を頬を染め、顎から首筋へ伝い滴る、普通ならば不快である筈のその濡れる感触は、甘さの内にあれば、何よりその雫こそ甘さそのものなのだと思えば、むしろ悦楽の一端であるようにも思えた。 身を捩る、服を握る、彼女のかそけき抵抗を感じた。感じながら、それも味わいの内に、その柔らかな肉を噛み千切り、ゆっくりと咀嚼して、呑み込んだ]
(*3) 2017/04/09(Sun) 22時頃
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[甘い。 犀川君とは違う甘み。ケーキは皆、それぞれ、別の味に感じられる。それをおいても、今まで食べてきたケーキ達の中でも、彼女の味は何処かしら異質に感じられた。杏仁めいた味、その後味に残る、痺れのような、苦みのような、独特の、「棘」。 これが、彼女の、「フォーク」の部分なのかな、 なんて、 そんな事を、考えた]
…… ああ。 美味しいね。君も、やっぱり。 君はフォーク、でも、ケーキだから。
僕はただフォークだから。不味いんだよ。 不味いんだ、残念だけど。はは。 残念だったんだよなあ。
[力を失う彼女を一たび抱き留めてから、床に仰向けに寝かせる。声は彼女に何処まで聞こえていたか、関係なく、ただ独り言のように、たわいない冗漫を、零して]
(*4) 2017/04/09(Sun) 22時半頃
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[彼女が落とした鋏を拾い上げる。拾い上げて、そのまま、彼女の襟元を少し乱すと、その鎖骨の半ば辺りに切っ先を突き刺した。 それからスラックスのズボンを探る、取り出したのは、ナイフ、犀川を殺したその刃、手によく馴染んだ凶器の形、]
(*5) 2017/04/09(Sun) 22時半頃
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[ああ、ワレンチナさん。 彼女の声だ。どうしたのかな。 「彼」に襲われた? 「仲間」に、やられた?
考えれば、遠く、 いい匂いがしてくるような、 そんな気がした。気のせいでも、 彼女がいい匂いなのは事実だ]
(*6) 2017/04/09(Sun) 22時半頃
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[いい匂いだなあ。 美味しそうだなあ。
そんな散漫を、頭に浮かばせながら]
(*7) 2017/04/10(Mon) 00時半頃
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[思い出していた。 「始まり」とはまた別の、昔の記憶を。思い出していた。彼女の腹を、手術でもするように切り開き、抉り出した臓物に噛り付きながら。思い出していた、――どうして此処に、彼女が問うた、それにつられたように。
「フォーク」となってから、男は何人もの「ケーキ」を食べてきた。他の同類と比べれば、恐らく自分はやりやすい境涯にあったのだろうと思う。ケーキは希少だが、それでも多数のファンの中にはやはり一定数は見つかるものだったし、自分には演技という鎧が、立場という盾が、金という補強が、あった。 連続殺人犯、シリアルキラー、 実態としてはそういったものになっていたのだろう、男自身は一にも二にも、とにかくフォークなのだという自意識と、フォークだから当たり前なのだという、一瞬極まった許容ばかりしか、抱いていなかったが。
それが終わったのが、五年前だ]
(*8) 2017/04/10(Mon) 01時頃
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[五年前。五年前の、その日。
その頃男は、時折「食事」をする、出来る日々が、流石にそろそろ潮時だろうかと、感じつつあったところだった。ただそう思ってやめられるものでもない、フォークではなくなれるわけではないのだから、だから、考えて、 ふと、思い付いた。 思い立った。戯れが浮かんだ。戯れを、けれども、その一瞬には、真剣に考えてみたのだ。
自分を食べてみるのはどうだろう。
だって、美味しいものをこんなに食べたんだから、食べてきたんだから、もしかしたら、少しは、美味しくなっているかもしれない]
(*9) 2017/04/10(Mon) 01時頃
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