266 十二人の( )こどもたち村【R15】
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
|
──多目的室──
[ ぱらぱらと挙がる手。挙がらない手。 11番は無事目を覚ましたかな。 誰がフィリップ王子役を担ったんだろう。 マジで迷惑なやつだな。と僕は思って、 でもこの人が眠り姫ごっこなんか始めなきゃ、 たぶん僕は死んでたな。と思う。
どっちがいいのかなんてわからないけど。 どっちにしたって君はもう死んでる。 物質的に社会的に幸福なはずの僕の、 歩いてく世界は夜更けみたいに真っ暗。
君が流れ星か隕石か何かみたいに、 僕の人生に強烈に降り注いでくる前、 何して生きてたかなんて思い出せないけど。]
(31) nabe 2019/02/23(Sat) 15時頃
|
|
[ 中止という言葉>>12の意味するところは、 つまり、そう、ミッションインコンプリート。
手を挙げなかった人はどうするのだろう。 僕は8階から飛び降りて死んだ人を知ってるから、 きっと帰りに玄関じゃなく屋上に向かって、 果てしなくも思える階段を上りきって、 そこから飛べば、きっと死ねるよ。と思い、
けれど僕がそれを口にすることはなかった。 写真を撮るって、カメラ担当の子>>25が言ったから。
僕は言われるがまま、ひょいと立ち上がり、 くあ、とあくびをひとつしながら、 手招きのほうへとゆっくり歩き始める。]
(32) nabe 2019/02/23(Sat) 15時頃
|
|
[ 夢の国でオフ会してくるね。なんて、 本当に夢の国に旅立つと信じ切って、 洒落た冗談のつもりで言ってきてしまった僕は、 手ぶらで帰ったら姉たちに総スカンを食うな。とか、 大急ぎで向かえば閉園に間に合わないかな。とか、
とってもくだらなくって、僕にとっての当たり前で、 この場にいるいくらかの人には当たり前じゃない、 そういうことを考えていた。ぼんやりとね。
僕には家族がいて、なんなら結構大勢いて、 十分なお小遣いをもらっていて、健康で、 昨日の夕飯を覚えてるし、写真が怖くない。 それでも絶望できちゃった。これはそんな僕の話。]
(33) nabe 2019/02/23(Sat) 15時頃
|
|
しなかった記念、っていうか。 廃墟サークルの遠征かよって感じ。 ……じゃないっすか。
あ、っていうか、 シンイチさんでかいんだから、 女子と6番と僕に配慮した位置ね。
[ って、僕はマスクを捨てたシンイチさんに、 ぴしっと人差し指を突き付けて言う。 当たり前みたいに、立ち位置の話をする。
正直同じことを1番の人にも思ったが、 人見知りゆえ声には出せなかった。 けど、二人で後ろに行けばいいと思うし、 2行上のあれはダジャレじゃない。]
(34) nabe 2019/02/23(Sat) 15時頃
|
|
[ チーズ。って結局、ズの口になんない? って僕はかねてから思っていて、
はいっという掛け声>>26に合わせて、 バターって言った頭の悪い僕は、 たぶん、力の抜けたピースサインとともに、 口は半開きなのにすまし顔でそこにいる。
それを見る機会が僕にあるのかなんて、 手を挙げなかった人の未来なんて、 僕にはなんにもわからないけど、
僕はちょっとくすぐったそうに、 ふん。と小さく鼻を鳴らして笑った。*]
(35) nabe 2019/02/23(Sat) 15時頃
|
|
──それから──
[ 解散はいつのことだっただろう。 僕はここに来て、死なずに帰る。
一緒に死ぬはずだった知らない人たち。 死んだら友達だったかもしれない人たち。 僕らの接点は永遠じゃなく一瞬になったので、 僕はきっと、あっさりと外の世界に帰る。 だってほら、夢の国に行かなきゃいけないからね。
僕は来た道を戻るように外の世界へ。 二度と見ないはずだった空は、 相変わらずやたらと遠くて、澄んでる。]
(73) nabe 2019/02/24(Sun) 18時半頃
|
|
[ 空は仰ぎ見上げるものと、 君は何度だって歌っていたから、 僕はそれは自然に視線を持ち上げた。]
──あ。
[ 僕はその姿>>47を見つけて、小さく呟く。
ぶらぶらと足を揺らすのを見て、 僕はただ内心でBINGO! と思い、 その瞬間よぎったのは、小さいころ、 英会話教室で姉たちと歌った犬の歌で、
……そう、僕の記憶の引き出しってやつは、 くだらない思い出でぎゅうぎゅうづめなのだ。]
(74) nabe 2019/02/24(Sun) 18時半頃
|
|
[ 薄暗くなってた空に向かって、 僕は小さく微笑んだ。にっこりとね。 そしてまた、前を向き直って足を踏み出す。 僕はまた僕の道に戻る。その第一歩みたく。*]
(75) nabe 2019/02/24(Sun) 18時半頃
|
|
[ いきてる。僕は生きてる。 君という偶像の養分となることも、 バカでヘンな高校生として世間を騒がせることも、 なんにもないまま、なんにもない日々を生きてる。]
(192) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ あの日。あのあと。 8人家族の我が家に買って帰った、 たった1つのチョコレートクランチ缶を見て、 2人の姉が僕を非難して、3人の姉が僕を庇い、 そのくだらない諍いを母が宥めた。
僕はその最中ぼんやりとスマホを触り、 ネットニュースを流し見ていたけれど、 廃病院からの飛び降り自殺について、 それらしい記事を見つけることはできなかった。
誰も死ななかったのかもしれない。 あるいは、子ども一人の死なんて、 誰も注目しなかっただけかも。
どちらとも知らなまま、 僕はそのことに安堵も落胆もしない。]
(193) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ それからの話をしよう。僕は生きてる。]
(194) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ 相変わらずの毎日だ。
学校はつまらない。友達はいない。 僕は勉強も運動も得意でないので、 附属の大学に進みたいならもう少し。と、 ぬるま湯のような説教のため呼び出しを食らう。
耳に入れっぱなしだったイヤホンを指し、 先生はそれを外しなさいというけれど、 君はちょうど大サビを歌ってたんだ。 指示に従うのにゆうに30秒はかけたので、 本題よりもそのことで怒りを買った。
何を聞いていたのか。とは先生は問わず、 君の名前を世間で見聞きすることもなくなった。]
(195) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ もう少し時間が経っても、 ついに百か日法要です! なんて。 当然ながら誰も触れないし、 人の噂が保たれる75日もとうに過ぎていた。 僕はその日、一人で黒いネクタイを締めた。
こっそり家を出たけど、 教室であっさりと没収を食らった僕と、 痛いやつを見るクラスメートの視線。 知ってる。僕が痛いのも気色悪いのも。 ドン引きしてる君たちの方が健全なのも、知ってる。
何か事情があるのかと家に連絡した先生は、 死んだ親族も何もいないことを知って、 僕は少しナイーブで不安定になっているから、 気をつけてあげてくださいと言い、 放課後には校門に1番目の姉がいたので、 僕はとことん愛されてるし甘やかされている。]
(196) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ 砂を噛むような毎日だ。 なんて、インテリぶって使ってみる。
君を知る前何をして過ごしていたか。 まったく思い出せないと思っていたけど、 たぶん、することがなくて死にそうだった。
死ぬ理由もないから漠然と生きて、 あの日死ねば、ようやく僕の人生にも、 意味や価値が生まれるような気がしてた。
それを取りやめて、僕はただ、 僕の神様をそっと心に飼っている。 僕だけは覚えてる。僕だけは知ってる。 そのためだけに生きてる。そのために帰ってきたの。]
(197) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ やっぱり、君がいないこの世なんてクソだ。]
(198) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ いっそ心底夢中になれるものなんて、 知らないまんまなら楽に生きれたのかも。
今も充分楽な人生のはずなのに、 僕はちっとも幸福じゃないのはなぜだろう。
校門で待ち伏せていたくせ、 何気ないそぶりで「一緒に帰ろう」って、 1番目の姉は斜陽を背負って歩き出した。
ほんのりと赤色に照らされた背中に、 ほんまに死んでしまう。と、 フィクションでしか見ないような関西弁を思い出し、 僕は姉の背中を追う。「あのさあ」と言う。]
(199) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
むかし、飛行機で死ぬよりさ、 車に撥ねられる確率のが高いとか、 そういう話したじゃん。
僕が明日死んだらどうする?
[ 雑談のように平坦な声で尋ねた僕に、 姉は少し目を見開き、ぽんぽんと頭を撫でた。
僕は、そんな背の高い姉を見上げながら、 この人が死ぬとき僕は、君のときほど、 ショックを受けないんだろうな。と思い、
夕日に照らされて長く長く伸びた影法師を、 後ろから踏んづけるみたいにして帰った。
君のいちぶぶんになりたかった僕が、 君の見せた夢を自らの養分として。]
(200) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
|
[ *神様のしるしの消えた道を行く。*]
(201) nabe 2019/02/26(Tue) 18時頃
|
1
[メモ/メモ履歴] / 発言欄へ
情報
プロローグ
1日目
2日目
3日目
4日目
エピローグ
終了
/ 最新
視点:
人
狼
墓
少
霊
全
トップページに戻る