266 十二人の( )こどもたち村【R15】
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[ 会は中止。 思った通りの結末ではあった。
死にたい人間たちが死にたい人間を 見過ごせる人間であるかは、別の問題だ。
自分や相手が子供であるのならなおさら 寂しさから死を選ぶ者は拠り所を見つけるだろう。
そもそも本気で死にたいと思っているのか。 十二人全員が意志を揺るがさずに居られるのか。 考えてみれば無理な話だと思う。
万一実行されたって、ワタルは構わなかったけど。 ]
(49) sa13ichi 2019/02/23(Sat) 16時半頃
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[ ハノンが写真を撮る、と言うので>>25 ワタルは単純にもそちらへ足を運んだ。 同じように向かっていった子どもは多く、 なんだかんだノリは良い人達だなと思う。
まあ、ノリのノの字も無ければ こんな集会に参加する気も起きないだろう。
ワタルは前列に滑り込んで、満面の笑みを浮かべた。 楽しい楽しくないという問題は置いておいて もし自分の葬式が開かれるとして、 集団自殺の集合写真が遺影だったら なかなか面白いと思ったからだ。
チーズとバターなら、どっちが自分は好きかな。 考えながらも、ワタルは笑う。 ]
(50) sa13ichi 2019/02/23(Sat) 16時半頃
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[ 解散と言った雰囲気が流れた後、 ワタルは主催者であるシュウイチに声をかけられた。
調べておくといった言葉に>>14顔を顰める。 主催者の視点から考えれば当たり前のことだが 歩んできた人生を覗かれた不快感があった。
しかしその顰め面も、続く言葉で霧散した。 ]
へ……?
(51) sa13ichi 2019/02/23(Sat) 16時半頃
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[ 医者になりたい訳では無かった。 それはもう、昔の事であったし、 昔ですら“母の望むもの”になりたかっただけだ。
ぽかん、と呆気に取られた顔でワタルは瞬く。
それはシュウイチの語る自分の夢が 随分と古びたものであったからではない。 それに続く言葉があまりにも 予想外の話だったからだ。
宇宙人でも見るかのようにワタルはシュウイチを見る。 集まりを主催する目的でさえ測りかねているのに 掛けられた声は更に意図を測りかねるものだった。 ]
(52) sa13ichi 2019/02/23(Sat) 16時半頃
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……守れるんですか?
[ 爆発物を扱うように慎重に絞り出した返答は そんな、疑うような言葉でしかなかった。
ワタルはシュウイチのことを殆ど知らない。 どんな人生を歩んできて、何を望むか。 彼がここにいることしか知らない。 ]
自分の命すら、守れないのに
(53) sa13ichi 2019/02/23(Sat) 17時頃
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[ 責め立てる口調では無かった。 ただ単純に、不思議に思っただけだ。
自殺教唆とも捉えられない集会を開くのに 自殺を止めるような言動をすることも、 死にたがっていない訳でなさそうなことも。 ]*
(54) sa13ichi 2019/02/23(Sat) 17時頃
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[ 自分の為に守りたい。 という答えは>>109困惑するワタルの頭を 一言で落ちつけるに至った。
シュウイチは生きる理由を探している。 ワタルが死ねる理由を探しているように。 ]
……いいね
[ まだ仄かに驚いた瞳のままワタルは言う。 ]
(127) sa13ichi 2019/02/25(Mon) 22時半頃
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[ 少年は、死ななきゃならなかったというよりも どう足掻いても死期が決まっていて、 腹が立ったので死んでやろうと思っていた。
どうしようもなく見下していて 当然のように利用していた母親だった。 母親よりも母親に優しい自分が好きだった。
けど、母親のことだって好きだった。
母親に裏切られて腹が立って呆れて、 だけど傷ついたのも嘘では無かった。
それでも一秒は一秒でしかないように 少年の残り時間は長くはならない。 ]
(128) sa13ichi 2019/02/25(Mon) 22時半頃
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[ 少年は死にたかった。>>4:209 少年は死にたくなかった。>>4:208
少年は死ぬしかなかった。
二つの相反する感情と 一つしかない選択肢。
だから少年は、自殺志願者の話でも聞けば 本当に、心から、“死にたく”なるかな ──と考えて今ここに居る。 ]
(129) sa13ichi 2019/02/25(Mon) 22時半頃
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とても良いと思う
[ ワタルは言葉を繰り返す。 いつのまにか唇は自然と微笑んでいた。
ワタルは誰かの役に立とうとは思わない。 誰かを自分の役に立たせようとしていた。 生きるための理由は探していない。 死ねる理由を探していた。
反している。 一致していない。 目の前の人物は、ワタルが人格を模索した際 切り捨てた部分そのものだった。 ]
(130) sa13ichi 2019/02/25(Mon) 22時半頃
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[ 殺したと思っていた部分が現れて 自らを守ろうと言ってくる。
そんな状況をワタルは、単純に面白いなと思う。
ワタルの為と言われたのならば 絶対に頷いてやらなかったけれど、 ギブアンドテイクだ。
期限が来ればあっさり殺されるかもしれないが 笑いかけながら、手を差し伸べる。 ]
僕を守ってください
[ 死ぬまで。 と少年は心の中で付け足した。 ]*
(131) sa13ichi 2019/02/25(Mon) 22時半頃
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[ 死にたいこどもたちは、 死にたいこどもたちでしかない。
死ななきゃいけないこどもたちでも 死のうとしているこどもたちでもなくて ただただ、 死にたい。 と 思っている子どもたちでしかないのだ。
だってそうじゃなきゃ、わざわざ 十二人全員の意見の一致が必要な あんな死ねない集会に足を運ぶような 面倒なことはしないのではないだろうか。 と、ワタルは思う。
ワタルもまた、その中の一人だった。 ]
(246) sa13ichi 2019/02/26(Tue) 23時半頃
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[ 家に帰れば母親が困った顔をしていて ワタルはリュックに入った現金の束を思い出す。 気付くのが早かったな、と考えた。
どうしたの、とワタルが聞くと 困惑しながらもなんでもないわ、と答える母親は ワタルのことを一切疑っていなくて ほんの少しだけ良心と言うものが痛んだ。
だからと言って返してやる気は微塵もない。 いつか払われるだろう多額の生命保険の内の たった50万前借してるだけなのだから。
母もワタルも自分の事が誰よりも一番好きで お互いの事が多分三番目くらいに好きだ。 ]
(247) sa13ichi 2019/02/26(Tue) 23時半頃
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[ 少年は何事も無かったかのように日常に戻る。 勉強漬けの枷から外れただけが差異だ。
あの病院に入れば二度と浴びる筈の無かった 伸びやかな太陽の光を浴びて登校した。 ]
おはよう
[ と言えば、野球部の馬鹿が挨拶を返して 釣られて彼の友達何人かと話すことも増えた。
下らない動画を教えて貰って笑ったり 学校のイベントを共に過ごしながらも。
少年は、きっと遠く無い未来 彼等や母親の前から、姿を消す。 ]
(248) sa13ichi 2019/02/26(Tue) 23時半頃
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[ 時間は有限だ。 タイムリミットは迫っている。
もしかすれば、犯罪者たちにとって 掛けられた金は些細なものかもしれない。 そんな幸運があるというのなら ワタルは見逃して貰えるかもしれない。
でもそんなの、希望的観測でしかなかった。
たかが15歳程度の人間が逃げ切れる可能性なんて ほんのこれっぽっちしかなくて、 だからシュウイチの連絡先だけは暗記して 殴られたって忘れないようにしてる。 ]
(249) sa13ichi 2019/02/26(Tue) 23時半頃
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[ シュウイチのことを殺したって生き延びてやる と今のワタルは思うのだけれど、 そのころには十分情が移っていて きっと彼が死ねば自分は泣くだろう。
冷静にそんなことを考えて、 自分が死んだら恐らく泣くだろう母親を思い 血だな、なんてワタルは愉快だ。
ワタルは、犯罪者と母に見逃されたとしても いつまでも怯えて生きなければいけない。 いつ殺されるのかと不安に思い続けるだろう。
だから少年は死にたくって、 だけど少年は死にたくなかった。 ]
(250) sa13ichi 2019/02/26(Tue) 23時半頃
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[ 少年は、死にたくて死にたくなくて 泣きたくて泣くなんて恥ずかしくて 母親が憎くそれでも愛していたから 只管現実から逃げたくて逃げられず 世界のがこのまま止まってしまえば そう思って数字の一つとなったのだ けれど時計は止まってくれないまま 矛盾した感情を削り切れないままで だけどそれこそか自分自身なんだと
気付いたので、今日も生きている。
少年は、ワタルは、今日も変わらず “死にたい”けれど、死にたくない。 ]**
(251) sa13ichi 2019/02/26(Tue) 23時半頃
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