268 Werewolves of PIRATE SHIP-V-
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……君は無慈悲だな、いや
[去りゆく男が吐く言葉に薄く笑った。>>5:169 彼はきっと、医者に隙など微塵も見せないだろう。
ならば託そうか── それを望むのなら、治療法の一つとして。
彼を殺す獣は、もう、己に聲も届かない]
(0) pisca 2019/03/22(Fri) 01時頃
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[舌に残る血玉は鮮明で、 砂を噛む食事を小食を装い過ごした過去を、 酷く滑稽な記憶として蘇えらせているのに。
釦を掛け違えた思考へ逸れた料理長に柔く笑う。 彼の創り出す料理が懐かしく、その意味を知って。
緩く首を振る。 事実を伝える言葉は彼の抱擁を避けた時のように、 何を伝えれば良いのかを迷って、ただ事実を]
(5) pisca 2019/03/22(Fri) 13時半頃
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私はこの船に乗る前から病いだった。 ずっとこの病を抱えている――
貨物船の獣が実験体だったは偶然で、 少なくとも私に限っては、君のせいではない。
[獣と混じり己を失い続ける病を知るために、 陸から海へと患者を求め、海原を渡る船に乗った。
そこで出会った料理長への言葉の海は、 揺れのない凪であり、そこに感謝の一滴を混ぜる]
(10) pisca 2019/03/22(Fri) 13時半頃
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[獣を自覚した頃より食事というものが、 人間の肉体を繋ぐ行為でしかなかった己に。 何を食べても満たされない空虚を埋めた、 たったひとつの料理を思い描き、頬を緩めて]
そうだな、廃棄しておくように。
[その味覚が救いになったことは敢えて口にせず、 船医としてそれだけを告げて、階段へと歩き出す。
離れ際、エルゴットの濡れた頬を撫でた。
血にも汚れたそこを拭う指もまた血色だったが、 別れの挨拶代わりならば、きっと相応しいだろう]
(11) pisca 2019/03/22(Fri) 14時頃
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では、後は任せた。 [感傷を撫でた感触ごとそこに置き、 階段を上る足音を、振り返らず甲板まで響かせる**]
(12) pisca 2019/03/22(Fri) 14時頃
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……そうか。 そうだな、当然の権利だ。
[荷物運びの思考は読み難く、>>1 暫し考え考察を放棄し溜息交じりに。
血を抜いた頭を使うなとか、 動かずに安静にしろと言っても聞かないだろう。 己が彼らとは違う獣であることを告白した今、 その獣の忠告を聞く義理は人間にはないはずだ。
だからこそ肯定を僅かな仕草で返し、 言葉も鸚鵡のように返すだけ。
人間の傲慢さがこんなにも眩しいなどと、 僅かも――滲ませることはしない]
(19) pisca 2019/03/22(Fri) 23時半頃
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[そうして、もう振り返ることはせずに。
葬送への階段をひとつ登るたび、 記憶の断片が過っては、罅割れていく。
獣の発露と、露見を懼れ、 獣を集団で排斥しようとする人をも恐れ、 陸から逃げこの船に到るまでの、ただ昏い記憶たち。
その記憶が割れていくのは、 漸く“治す”ことができるからだろう。
感傷に浸るでなく過去が拭われる心地は、 僅かばかり己に冷静を引き戻し、仕事を思い出させる]
(20) pisca 2019/03/22(Fri) 23時半頃
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― 甲板 ―
ザーゴ
[拉げた扉を潜るのに苦労した。 屈んで通り抜ける仕草はまた視界を血彩へ変えて、 無造作に瞬くも片目は既に使い物にならない。
そんな満身創痍でありながら、 己を殺そうとする男への呼びかけは静かに――]
(21) pisca 2019/03/22(Fri) 23時半頃
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[気配を殺す接近は、最後の悪戯心からではなく。 肉食獣の残滓を絞っての不意の一撃だった。
ナイフを蹴る仕草に紛れて距離を詰め、 何事かを呟くのを風に流してその首筋へ。 階段を上りながら密やかに血清を吸い上げた注射器の、 細い針をザーゴの首筋へと正確に打ち込み、中身を注ぐ。
この男が薬を使おうとしないのを、 友のあの言葉を刻んだ医者が気付かない筈はなく。
人に殺される道を受け容れるならば、 せめて、獣が人を殺す未来を少しでも詰む―― 医者の仕事を、最期まで果たすべく実践しただけのこと]
(22) pisca 2019/03/22(Fri) 23時半頃
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[彼は数え間違いをしたようだが、 薬は彼に渡したものを含めずに4本―― つまりは、生きた人間の数と同じ数。>>5:12
指摘し、この意地っぱりに意地を張られても困る。 生きてて欲しい者とはグスタフが望んだ仲間のことで、 彼がその内側にいるのは明白なのだから]
(23) pisca 2019/03/23(Sat) 00時頃
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すまないが医者には医者の意地があってな。 何処でも生きられるというなら、生きて帰り給え。
[空にした注射器を投げ捨て、 残った患者候補を託すのがほぼ他人に近い彼とは。
予想もつかなかったが、 関係が薄かった彼だからこそ、 剣呑な銃口を向けられるに相応しくも思う。
近距離では撃ちにくかろうと離れようとしながら、 最期の瞬発力を絞り出した身体はどうにも重く。 ふらりと傾いで、無防備にも蹈鞴を踏んだ*]
(24) pisca 2019/03/23(Sat) 00時頃
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[目の前の男が何かを喋っている。
視界は昏く、血色で、輪郭は滲み、世界は曖昧で、
聴覚は潮騒で満ちて耳鳴りへとなり空虚に響く。
もう呼吸をするのですら億劫となりながら、
唇の動きを辿ればどうやら男は罵っているらしい。
苛立ちも露に何もかもを責め立て、
分かり合えるはずもないと真実を言いながら、
その実、言葉を綴っている裏腹な男]
(……医者は、殆ど残っていないのに)
[獣を抑え込む苦痛に削がれ続けながらも、
やるべきことを掲げ、最期までそれを貫き通して。
限界まで自己を削り尽くしたのだから当然の如く、
残されたものなど、僅かでしかない。
何も思い残すことがないなどあろう筈がなかった。
あれの内に潜んだ獣だから知る抱えていた絶望を、
結局の所、死ぬことでしか癒せない結末では。
何も救われていないことを良く知っている。
獣と混じっていながら人間でありたかった医者の、
抱いた願いを……少なくとも、“自覚”している]
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[ アンタだって一人の人間なんだから >>3:231]
(38) pisca 2019/03/23(Sat) 17時頃
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[――人間ではないのに。
人間に届けられた言葉が支えた願いは打ち砕かれて、
その友を殺した契機に自ら死へ駆け出した医者が、
救われた何かがあるとするなら。
背に届いた、あの言葉。
病を自覚しその病を罹患している己を厭い、
人嫌いで通した人間の背に、届けられた言葉だ。
人は言われなければ何も伝わらない。
想われても、思っても、
見守ってくれる者がいたとしても、
同じ悩みを抱えていたかもしれなくても。
あの泣きじゃくる医者見習の言葉は、
確かに、“自覚”へと響いてしまっている]
……ふ
[そんな思考しているうちに、
己を殺す人間の言葉は終わったらしい。
そう、全てはもう、終わっている。
やり残したことをやり遂げて、
獣が狩りをするには力の失せた身体を残し、
あの医者の残滓は、漣一つで攫われてしまう程度]
[のろりと顔を上げ、“そこ”を見た。
――海への入り口。漸くの終わりの場所。
血肉を憶えて覚醒した筈が、
獲物としか思えなかった人間に抑えつけられて、
その人間の意志が消えてもこの身体にもう力など無く、
であるならば、最期くらいは獣らしく]
他人の思い通りが、気にくわないか。
ああ、そうだろうな……うん。
[肩を震わせ唇を吊り上げる。
終わりの場所まで足を引きずるように歩き、
銃口を向けられてもその言葉に嗤うかのように。
案外、気が合うじゃないか人間。
獲物でしかなかったはずの人間と気が合うなど、
おかしいにもすぎるが、事実でしかない。
あの医者は仲間を守ろうとした友に殉じた。
自ら幕を引き人に獣を殺させまいとしていたが、
その思い通りにしてやるなど気に食わない。
腰掛けろと言われたが無視をして、
喉を震わせ、獣らしく悪辣に嗤ってやるのも精一杯で、
どちらかといえば無理をしているような様相だろうが]
確かに。
ひとり勝ち逃げさせるのは気に食わないよな。
[銃を向けられ嗤う獣の意図は恐らく伝わるまい。
眼前の男が“医者”を殺したいのだったなら、
これこそが人間への反撃だが、言葉にする意もなく]
[ 銃声が響くその刹那まで、紅い瞳は逸らさずに **]
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